📚100年の歴史を指輪から紐解く――諏訪恭一先生・著『日本人の指輪100年』に寄稿いたしました

皆様、こんにちは。山之内時計眼鏡店です。

本日は、ジュエリーを愛するすべての方に、ぜひ手に取っていただきたい特別な一冊をご紹介します。2026年3月24日に世界文化社より発売された**『日本人の指輪100年』**です。

著者は、長年日本のジュエリー界を牽引してこられた諏訪恭一先生。この本は、単なる美的な写真集ではありません。この100年、日本人がどのような指輪を愛し、身に着けてきたのか――。25人の有志が参加したワークショップ「宝石を手に取る会」での議論を経て、それぞれの指輪が持つ物語と品質の真実を浮き彫りにした、まさに「日本人の装身具史」とも言える一冊です。

実はこの度、当店の山内常代もこのプロジェクトに参加し、一部の指輪についての解説を執筆させていただきました。

宝石は、時代背景と人々の想いを映す鏡

本書の中で山内は、真珠グランドマスター、そしてJBS宝石ジュエリー鑑定士としての知見を活かし、いくつかの事例を担当しています。

例えば、誌面では「一見すると豪華に見える指輪」であっても、プロの目で見ると石の輝きを引き出す工夫が足りなかったり、裏取り(指輪の裏側の仕上げ)が不十分であったりするケースを「Fair(並)」として厳しく、かつ愛情を持って判定しています。

「宝石は時代背景を映し、人々の想いを今に伝える存在だと実感しました」

山内が寄せたこの言葉には、私たちが日々お客様のジュエリーに接する際の指針が詰まっています。

「良い指輪」とは何かを知る喜び

本書には、レッド・スピネルやダイヤモンドなど、多種多様な指輪が登場します。石の美しさだけでなく、地金の厚み、仕立ての洗練さといった「作り手の誠実さ」がいかに価値を左右するか、詳細なデータとともに解説されています。

お手持ちの指輪が、お祖母様やお母様から受け継いだ大切なものであるなら、その背景にある「価値」を正しく知ることは、より深い愛着に繋がります。

「宝石とは身に着けて心地良さを感じ、自分を守ってくれるもの」

この本に記された言葉の通り、皆様の大切なジュエリーが、これから先の100年も輝き続けられるよう、私たち山之内時計眼鏡店もプロの技術と知識でサポートさせていただきます。

ぜひ、書店にてこの一冊を手に取ってみてください。そして、皆様が大切にされている指輪のお話も、ぜひお店で聞かせていただければ幸いです。

書籍に掲載されているレッド・スピネルの指輪のクローズアップ写真。イエローゴールドの太い枠に大粒の石が留められている。
大胆なデザインが印象的なレッド・スピネルの指輪。
ページ229、No.41のレッド・スピネル指輪の鑑定データと解説。
石の質と仕立てのバランスを分析した実例ページ。
書籍に掲載されている波打つダイヤモンドの指輪の全体像。フランス製の指輪(右)との比較も見える。
波打つフォルムが豪華なダイヤモンドリング。
ページ230、No.44のダイヤモンドリングの解説。ラフスケッチと詳細な価格計算、解説文。
輝きを左右する「石の留め方」や「裏取り」の重要性を指摘。
書籍に掲載されているサファイアとダイヤモンドの指輪のクローズアップ写真。裏側の構造も見える。
凜としたサファイアと華やかなダイヤモンドの指輪。
ページ234(または該当頁)、No.63のサファイアとダイヤモンドの指輪。プラチナ製、マーキスカットのサファイアが中心に配されたデザイン。
プロが「Good」と判定した、品質と技術が調和した指輪の事例。

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